この記事の3行まとめ
- 福利厚生サービスのアンケート結果に、他社の社員1万3千人分の情報が混ざった
- 2025年の改修で条件の設定を誤り、10月に気づいたのに直していなかった
- 受け取った1名がデータを消したことを確認し、外部の専門家と対策を進める
ベネフィット・ワンは、企業・団体の担当者向け機能「ベネワン・プラットフォーム」のアンケート機能で、結果をダウンロードすると他企業・団体の従業員の個人情報の一部が表示される状態だったと公表した。原因は2025年6月のシステム改修で生じたプログラムの条件設定不備で、同年10月の社内調査で把握しながら解消されていなかった。対象は2,322企業・団体の13,460名で、社員・職員番号、氏名、性別、生年月日、所属・役職、入退社情報などが含まれる。改修以降にこの機能でダウンロードしたのは連絡をくれた1社1名だけで、データは削除済みと確認されている。
確認された経路・公表元の推定
- 2025年6月のシステム改修で、アンケート結果ダウンロード機能にプログラムの条件設定不備が生じた
- 2025年10月の社内調査で不具合を把握したが、解消作業が適切に行われなかった
- 改修以降、1社1名の担当者が結果をダウンロードし、そのデータに他企業・団体の従業員情報が含まれていた
- 2026年7月30日、その担当者からの連絡で判明した
- 担当者にデータ削除を依頼して削除済みを確認し、個人情報保護委員会へ報告した
根拠の要点
資料は調査の結果として、2025年6月のシステム改修で生じたアンケート結果ダウンロード機能の条件設定不備が原因だと確認済みとしている。外部からの攻撃ではなく自社システムの不具合で、本来アクセスできない他企業・団体の従業員情報が担当者1名に渡った。AIの関与に関する記載は無い。
資料の基準時点:2026年9月30日公表時点
当時、対策できたのか
対策の欠落を確認
資料は、2025年10月の社内調査で不具合を把握していたにもかかわらず、その後の解消作業が適切に実施されていなかったと明記しており、既知の不具合への未対応が確認できる。
公表された対策
- 担当者にデータの削除を依頼し、第三者への転送・複製・提供が無く削除済みであることを確認した
- 個人情報保護委員会へ報告した
- 原因究明と、情報セキュリティ体制および個人情報保護の管理体制の強化に取り組む
- 本件に限らず、外部専門家の評価・助言に基づき必要な対策を取る
まだ分からないこと
- 条件設定不備の具体的な内容
- 2025年10月に把握した不具合がなぜ解消されなかったのか
- 不具合の修正が完了したかどうかとその時期
- 具体的な再発防止策の内容